- 31 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage]:04/05/11 20:34 ID:GpozoeR7
- 座椅子の方が好きだ
┌──────────────────
│なんでマッサージ椅子使わないんだよ
└─v────┬───────────
. |怒ると血圧上がるぞ
. └─────v──────
(⌒⌒⌒⌒)(⌒⌒⌒⌒)(⌒⌒⌒⌒)
( ∧_∧ )( 来客用 )( ∧_∧ )
((#゚Д゚) .)( )((ー`,,, ) )
((_ ) )( )((_ ) )
((⌒.(⌒) )( )((⌒.(⌒) )
ヽニニニニニノ ヽニニニニニノ ヽニニニニニノ
- 32 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage]:04/05/11 20:35 ID:GpozoeR7
- ┌──────────────────
│おや、客人か?(なんだこの蟲みたいなのは)
└─v┬────────────────
.|ノンフィクションオンリーだが平気かい?
.└─────────v───────
ズルズル
,,,,,,
(⌒⌒⌒⌒)(⌒ /;;;;/~ )(⌒⌒⌒⌒)
( ∧_∧ )(. /(◎)、 )( ∧_∧ )
(( ,,゚Д) )( ,|、" ,|、)((ー`,, ) .)
((_ ) )( )((_ ) )
((⌒.(⌒) )( )((⌒.(⌒) )
ヽニニニニニノ ヽニニニニニノ ヽニニニニニノ
- 33 名前: [sage]:04/05/11 20:37 ID:GpozoeR7
- 二話目「強さ」
まだ私が今より少しだけ純粋だった頃、私は自信に満ち溢れていた
∧∧
(助手)
/ |
〜OUUつ
- 34 名前: [sage]:04/05/11 20:37 ID:GpozoeR7
- 自分に必要な事はなんでもできた。努力だけではどうしようも無い事も
知らない内に自分に都合のいいように運んでいた
∧∧
(助手)
θ_._φ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| |
| |
- 35 名前:. [sage]:04/05/11 20:38 ID:GpozoeR7
- 私は自分を信じた、自分こそ強い人間だ。誰にも負けない。
なぜなら全て自分の思い通りに行っているじゃないか
∧∧ )
ペッ(助手) (
. /| |つ━・
.. '| |〜
し`J
- 36 名前:, [sage]:04/05/11 20:38 ID:GpozoeR7
- そんな時、呆れる程可愛がってくれた祖母が危篤になった
っ
-=≡ ∧∧ っ ∧∧#
-=≡ (助手) (母親)
-=≡ / ⊃⊃と つ
-=≡ 〜( ( ( ,ノつ
-=≡ (ノ"(/ (/
- 37 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage]:04/05/11 20:39 ID:GpozoeR7
- 病院の祖母は、幼い頃小遣いをくれた祖母と同一人物とは思えなかった
変わり果てた祖母を目の前にして半泣きの私に母は
∧∧ ___ r==========∧∧ ホラ、アンタモ
エ?(助手) |;;::ロ.|.|| ∧∧ (母親) ハナシカケテアゲテ
アァ… U | |i―====○-/)と| |
〜| | |_,,r''" ̄ ̄ ̄"ヽ | |
し`J /:: ::: ::::: /し`J
. r==========、:: /
|| || || || || ||/
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
- 38 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage]:04/05/11 20:40 ID:GpozoeR7
- 悲しみを堪えながら二言三言、来た事を告げた
それが精一杯だった
バアチャン、オレミマイニキタヨ
∧∧ ___ r==========∧∧
(助手) |;;::ロ.|.|| ∧∧ (母親)
| つ|i―====○-/)と| |
〜| | |_,,r''" ̄ ̄ ̄"ヽ | |
し`J /:: ::: ::::: /し`J
. r==========、:: /
|| || || || || ||/
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
- 39 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage]:04/05/11 20:42 ID:GpozoeR7
- 祖母は笑った。意識があるわけ無いのに
表情が穏やかになり、口元に僅かだが確かに笑みが浮かんだ
∧∧ ___ r==========∧∧ア、ワラッテル
(助手) |;;::ロ.|.|| ∧∧ (母親)
| つ|i―====○^/)と| |
〜| | |_,,r''" ̄ ̄ ̄"ヽ | |
し`J /:: ::: ::::: /し`J
. r==========、:: /
|| || || || || ||/
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
- 40 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage]:04/05/11 20:42 ID:GpozoeR7
- 私はしばらく、まともに顔を上げることすら出来なかった
何故母は平気なのか理解できなかった
___ r==========.∧∧ キテクレテ
( >>|;;::ロ.|.|| ∧∧ (母親) ウレシカッタンダネェ…
U U |i―====○^/)と| |
〜| | |_,,r''" ̄ ̄ ̄"ヽ | |
し`J /:: ::: :::: /.し`J
r==========、:: /
|| || || || || ||/
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
- 41 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage]:04/05/11 20:43 ID:GpozoeR7
- 顔を上げて気付いた、母も泣いていた。
ただ、声しか聞こえなかった私にはそれがわからなかった
∧∧ ___ r==========∧∧ ソウダヨネ
(助手) |;;::ロ.|.|| ∧∧ (n母) ヒサシブリダカラネ
U | |i―====○^/)と| | カァチャン、コノココンナニ
〜| | |_,,r''" ̄ ̄ ̄"ヽ | | オオキクナッタンダヨ
し`J /:: ::: ::::: /し`J
r==========、:: /
|| || || || || ||/
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
- 42 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage]:04/05/11 20:44 ID:GpozoeR7
- 泣いている事を声に出さず、昏睡状態の祖母に話しかけていた
私はなんて無様な奴なのだと情けなくなった。
この程度の奴なのかと思いその場を逃げ出したかった。
∧∧ ___ r==========∧∧ セメテメガアケバ
(,, ) |;;::ロ.|.|| ∧∧ (n母) セイチョウシタスガタ
| U |i―====○^/)と| | ミレタノニネ、ザンネンダネ
| |〜|_,,r''" ̄ ̄ ̄"ヽ | |
し`J /::::: ::::: / し`J
r==========、:: /
|| || || || || ||/
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
- 43 名前:. [sage]:04/05/11 20:45 ID:GpozoeR7
- 自分がまだ年端もいかぬガキなのだと祖母と母が無言に提示した
私が母の立場になった時、同じようにやれる自信などありはしなかった。
小さくて脆い世界で強いのだとやっと気付いた
祖母の法事の後、私は誰も待たぬ部屋で一人で泣いた
;∧∧;
;/⌒ヽ);
〜;(,_,,,);
::::::::::
::::::::::
::::::::::
私はその日、少しだけ本当に強くなった
- 44 名前:. [sage]:04/05/11 20:45 ID:GpozoeR7
- 今年で二年経つ。二度とあの頃の自信を取り戻す事は無い
私はあれ以来先の先の更に先まで見えるようになり
自分に満足する事が出来なくなった
) ∧∧
( (助手)
・━と,ヘ |)
; ∪`,_ノ〜
(ノ
- 45 名前:. [sage]:04/05/11 20:46 ID:GpozoeR7
- ┌────────────
│なかなか派手だな。
└─v┬─────────────
.| 本当にノンフィクションかい?
.└─────────v────
| ̄ ̄ ̄ ̄ ノ(
|当たり前だ⌒
|悪かったな|
|____'l'___ノ
(⌒⌒⌒⌒)(⌒ /;;;;/~ | .(⌒⌒⌒⌒)
( ∧_∧ )(. /'(◎)ノ.)( ∧_∧ )
(( ,,゚Д) )( ,|、 )((ー`,, ) )
((_ ) )( )((_ ) )
((⌒.(⌒) )( )((⌒.(⌒) )
ヽニニニニニノ ヽニニニニニノ ヽニニニニニノ
- 46 名前:∞助手 ◆josyuZBR8I [sage]:04/05/11 20:47 ID:GpozoeR7
- ┌──────────────────
│そうかい、あんたも色々背負ってんだな
└─v────┬───────────
. | もういないよ
. └─────v─
(⌒⌒⌒⌒)(⌒⌒⌒⌒)(⌒⌒⌒⌒)
( ∧_∧ )( 来客用 )( ∧_∧ )
(( ,,-Д-) )| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|(ー`,, ) .)
((_ ) )|地下へ帰る|(_ ) .)
((⌒.(⌒) )|_____|(⌒.(⌒) )
ヽニニニニニノ ヽニニニニニノ ヽニニニニニノ
二話 了
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